杉本建築アトリエ




原因と結果の法則


オープンネット全国大会IN広島のフォーラムで、ある本の名前を耳にしました。・・・『原因と結果の法則』・・・前後の話は覚えていませんが(笑)どこか心ひかれる言葉でした。
帰りの広島空港で、出発までの時間潰しに空港内の書店をうろついていると、探していた訳でもないのにこの本のタイトルが目に飛び込んで来ました。帯を見ると何やらすごいことが書いてあります。

「ナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、オグ・マンディーノなど、現代成功哲学の祖たちがもっとも影響を受けた伝説のバイブル、『AS A MAN THINKETH』。聖書に次いで一世紀以上ものあいだ多くの人々に読まれつづけている驚異的な超ロング・ベストセラー、初の完訳!
『思い』がすべてを決める。」

ナポレオン・ヒルの成功哲学の話は少し前に聞き関心が有りましたし、薄い本で直ぐ読めそうなので、買いました。読み始めると、ぐいぐいとその本に引き込まれていきました。
「そのとおりだ!これは凄い本だ!」と思いながら・・・。

心と身体の密接な関係性は、精神身体医学などで明らかです。しかしこの本では『環境は自分の「思い」の表れである』と、更に心と環境の密接な関係性に踏み込みます。

仏教でも『依正不二』と、環境と主体の密接な関係性を説きます。依報=環境、正報=人間の生命。心=一念によってすべてを変えられる、と。この本を書いたジェームス・アレンという人は、きっと仏教も学んだに違いありません。

我々は自身の置かれた境遇や環境を偶然か他の要因のせいにし、自分には責任が無いかのように思いがちです。しかし『原因と結果の法則』は、環境は自分の全人格の主要な要素の表れである、とします。したがって自身の置かれている境遇・環境を変えたければ自分の心を変えなければならない、と。
「人間は環境を変えることには積極的だが、自分を変えることにはひどく消極的である。その結果いつまでも自分の環境を変えることが出来ないでいる」と。

『「思い」がすべてを決める』というのは、なかなか物質文明に浸かっている我々には理解し難いことかもしれません。ジェームス・アレンも、宇宙を貫く原因と結果の法則は自分の経験を省察することによってのみ知ることができる、としています。そしてこの法則からは誰も抜け出すことはできない、と。

中学から高校生の頃にかけての自身の経験を思い起こしても、この『原因と結果の法則』は間違いなく存在していると、私も考えます。

家を建てたいと願う人たちも、その『思い』によって、どんな家=環境に住むかが、決まっていきます。

また同じ設計者と施主の間の関係も、その時々のお互いの『思い』によって、絶えず変化していくものだと思います。

『「思い」がすべてを決める』

心してすべての自身の行動を省察し、良い結果に至るように、自身の思いという原因をコントロールしていきたいものです。